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2024.3.15

サービス提供責任者(サ責)の大変さと対処法について解説

みなさん こんにちは

ウォーターワンヒューマンリソース株式会社

福マチ転職(福祉のお仕事マッチングサービス)職業紹介です。

 

 

サービス提供責任者は、訪問介護において提供するサービスをマネジメントする仕事です。

 

サービス提供責任者は、利用者とその家族との面談・訪問介護計画書の作成・ホームヘルパー等の人材育成など日々様々な業務をこなさなければなりません。

 

今回は、

・サービス提供責任者とは?

・サービス提供責任者の仕事で大変なところ

・どんな対処法があるのか

という点について解説していきます。

 

サービス提供責任者とは?

 

 

サービス提供責任者(サ責)は、指定訪問介護事業所・介護予防訪問介護事業所にて訪問介護サービスのマネジメントを行う役職です。

 

サービス提供責任者の業務は、

  • 訪問介護計画の作成
  • 利用申込みの調整や利用者からの相談受付
  • 利用者へのモニタリング(状態変化、サービスに関する意向の定期的な把握)
  • 居宅介護支援事業者との連携(サービス担当者会議への出席等)
  • 訪問介護員に対しての介護支援の具体的な指示、情報共有
  • 訪問介護員の業務の実施状況の把握
  • 訪問介護員の業務管理(シフト作成など)
  • 訪問介護員に対する研修、技術指導等

などがあります。

 

また、欠員が出た場合ヘルパーの代役として訪問介護業務を行うこともあり、事業所の管理者やホームヘルパーを兼務する例も多いです。

 

サービス提供責任者の配置基準は、直近3か月の利用者40人につき1名以上と義務付けられています。

ただし、以下の要件を満たす場合は直近3か月の利用者50人につき1人の配置も認められています。

  • 常勤のサービス提供責任者を3人以上配置している
  • サービス提供責任者の業務をメインに従事している者を1人以上配置している(ヘルパーと兼務している場合は、ヘルパーの業務が30時間以内/月)
  • サービス提供責任者の業務がIT利用等で効率化されている

 

サービス提供責任者とサービス管理責任者の違い

 

サービス提供責任者と似た名前の役職として、サービス管理責任者があります。

 

サービス提供責任者は訪問介護の事業所で勤務しますが、サービス管理責任者は主に障がい福祉サービス事業所で勤務します。

訪問介護と障がい福祉と分野が異なるため、必要とされる知識や技術の内容も異なります。

 

サービス管理責任者の仕事については、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

 

内部リンク設置:サービス管理責任者は大変な仕事?将来性やキャリアアップの方法は?

 

 

サービス提供責任者になるには

 

 

サービス提供責任者になるためには、どのような資格や実務経験が必要なのでしょうか?

以下から、より詳しくサービス提供責任者に必要な資格や実務経験について解説していきます。

 

 

必要な資格・要件

 

サービス提供責任者は役職名で、資格名ではありません。

 

サービス提供責任者になれる資格は次の通りです。

  1. 介護福祉士
  2. 介護福祉士実務者研修修了者
  3. その他自治体が定める者

 

神奈川県では、

  • 社会福祉士法及び介護福祉士法に基づく実務者研修修了者
  • 家庭奉仕員講習会修了者
  • 家庭奉仕員採用時研修修了者
  • 神奈川県立紅葉ヶ丘高等職業技術校、同小田原高等職業技術校及び横浜市中央職業訓練校の介護に関する訓練課の昭和 57年度~平成3 年度の修了者
  • 看護師
  • 准看護師
  • 保健師

など旧課程で1級相当とされている者が3.その他自治体が定める者に該当します。

 

◆介護福祉士試験

介護福祉士は社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格で、介護の一定以上の知識やスキルを習得していることを証明する資格です。

 

介護福祉士の資格を取得する方法として、以下の4つのルートがあります。

 

1.養成施設ルート 

高等学校又は中等教育学校卒業以上で、指定養成施設(厚生労働大臣指定の専門学校・短期大学・四年制大学など)を卒業し介護福祉士試験を受験する。

 

2.実務経験ルート

3年以上(従業期間1,095日以上かつ従事日数540日以上)介護等の業務に従事し、実務者研修(または介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修※)を修了した後に介護福祉士試験を受験する。

※ 喀痰吸引等研修は3号研修を除く

 

3.福祉系高校ルート

文部科学大臣および厚生労働大臣の指定した高等学校又は中等教育学校(特例高等学校等)で社会福祉士介護福祉士学校指定規則附則第2条2項に定める教科目・単位数を修めて卒業した後に、9ヶ月以上介護の実務を経験した後に介護福祉士試験を受験する。

 

4.経済連携協定(EPA)ルート

EPA介護福祉士候補者として認められたインドネシア人・フィリピン人・ベトナム人で、来日後3年以上介護等の業務に従事し介護福祉士試験を受験する。

 

1の養成施設ルートは、以前は指定の養成施設を卒業すれば試験を受けずに資格取得できました。

現在では法改正により、養成施設卒業にプラスして介護福祉士試験の受験も必要です。

経過措置として2027年3月31日までの養成施設卒業者は、介護福祉士試験不合格者・未受験者、であっても登録申請すれば卒業後5年は介護福祉士資格取得者としてみなされるようになっています。

 

経過措置の期間が終了した後も介護福祉士の資格を保有し続けたい場合は、

  • 養成施設卒業後5年間の間に介護福祉士試験に合格する
  • 卒業後原則5年連続で介護業務に従事する

のいずれかの要件を満たす必要があります。

 

◆介護福祉士実務者研修

 

介護福祉士実務者研修とは介護に関する専門的な知識と技術を習得し、より高い品質の介護サービスを提供するための研修です。

介護福祉士の国家試験を受けるためには、この介護福祉士実務者研修を修了しなければなりません。

 

介護福祉士実務者研修は厚生労働大臣の指定する養成施設又は実務者研修養成施設に申し込んで受講します。

 

介護福祉士実務者研修は介護職員初任者研修の上位研修ですが、初任者研修を修了していなくても受講できます。

とはいえ、初任者研修修了者は実務者研修の講座の一部が免除されて実務者研修の受講期間が短縮できるので、段階的に研修を受ける人が多いです。

 

無資格から実務者研修を受講する場合は、20科目(約450時間)の研修を受講しなければなりません。受講期間は約6ヶ月かかります。

 

初任者研修を修了している場合は、初任者研修で受講する9科目分が省略できるので、実務者研修修了までの期間が4ヶ月ほどに短縮できます。

 

介護福祉士実務者研修の受講に必要な費用をサポートしている自治体も多くあります。

神奈川県では、「介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業」で介護福祉士実務者研修に必要な資金の貸付をしています。

貸付金は200,000円以内で、利用は1人1回限り。

無利子ですが、返還期限を過ぎると延滞利子が加算されます。

 

介護福祉士の資格を取得した後、神奈川県内で介護等の業務に2年間(介護福祉士として730日在籍し、うち360日または週20時間以上)継続して従事した場合、貸付金の変換免除が申請できます。

介護福祉士の国家試験を受けるために実務者研修を受講する場合は、こうした制度を活用することで金銭的な負担が抑えられます。

 

サービス提供責任者の大変な点

 

 

サービス提供責任者は、今後もニーズの増加が予想される訪問介護の分野において重要な役割を持ちます。

しかし、やりがいや社会的意義のある仕事だからこそ大変だと感じる部分もあるようです。

 

利用者や家族にあった訪問介護計画の作成と実行

 

サービス提供責任者は利用者や家族と面談を行い、利用者の居宅環境・心身の状況・利用者や家族の要望などを細部まで確認した上で、ひとりひとりに合った訪問介護計画を作成します。

 

訪問介護計画は事業所に勤務する人だけでなく利用者本人や家族も目にする書類なので、的確かつ誰が見ても分かりやすいように作成する必要があります。

 

適切な訪問介護計画を作成するためには、利用者や家族の話を聞きつつ、客観的に支援の方向性を定めなければなりません。

利用者の生活や今後の人生に役立つ計画が作成できているか、計画通りに実行されているのかというプレッシャーを重く感じてしまうこともあるでしょう。

 

業務量が多く時間配分が難しい

 

サービス提供責任者は、訪問介護事業所が提供するサービスをマネジメントしなければなりません。

利用者と家族との面談、訪問介護計画やサービス提供手順書の作成、定期的なモニタリングといった業務の他に、月末・月初には利用実績の集計・確認を行ったり、サービス担当者会議への参加といった仕事もあり、慣れないうちは時間管理するのが難しいかもしれません。

 

また、勤務中も利用者やヘルパーからの突然の連絡も多く、突発的な事態に対処しなければならず、予定通りに仕事が進まないということもしばしばです。

 

人間関係の構築に悩まされることも

 

サービス提供責任者になったばかりの時は、ヘルパーとの連携に苦労する人も多いようです。

特にヘルパーの方が実務経験が長い場合などは、業務に必要なコミュニケーションを取るのが難しく悩むケースもあります。

 

 

サービス提供責任者の仕事を辞めたいと思ったら

 

 

サービス提供責任者が仕事を辞めたいと思った時、どのような対処方法が考えられるでしょうか。

 

キャリアアップを狙う

 

サービス提供責任者から、訪問介護事業所の管理者(または所長)を狙うのは王道なキャリアアップと言えます。

管理者には利用者へのサービスの確認、従業員の労務管理などの業務があるので、サービス提供責任者の経験が活かせるでしょう。

 

また、収支の管理など経営に関する業務も担うため、より責任は重大になります。

サービス提供責任者から管理者になる難易度は、事業所を経営している会社の方針によって異なります。

全国展開を進めている大手であれば比較的管理者になるチャンスはありますが、小規模の事業所の場合は難しいかもしれません。

 

 

業界内で別の業種に就く

 

サービス提供責任者を辞めて、介護の業界内で別の業種に就くという方法もあります。

  • ホームヘルパーや介護施設での介助など現場での業務はもちろん、介護福祉士の資格を持ち3~5年の実務経験があれば、養成施設の教員
  • 福祉系高等学校等の教員(介護福祉基礎等の科目)
  • 初任者研修、実務者研修の講師

などの職種で働くこともできます。

介護福祉士実務者研修の「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」を担当する教員になるには、それぞれ専用の資格取得が必要です。

ただ、求人数は事業所勤務と比較すると少ないので、教員や講師になりたいという場合はしっかりと時間をかけて情報収集しましょう。

 

専任教員(教務に関する主任者)になる場合、介護福祉士の資格と実務経験以外にも専任教育課程の修了が必要です。

 

サービス提供責任者として転職する

 

「サービス提供責任者として働き続けたい」「短期間で労働環境を改善したい」という方には、転職もおすすめです。

高齢者人口が増加するにつれ、訪問介護サービスの利用者数も増加しており、今後も需要拡大が見込まれています。

 

訪問介護事業者の数も増加傾向にあり、国が介護事業者の大規模化を促進していることもあり、サービス提供責任者は将来性のある仕事だと言えるでしょう。

また、サービス提供責任者は基本的には常勤なので、正社員雇用の求人が多いので安定した働き方ができるのも利点です。

 

そしてなにより満足の行く転職をするためには、介護分野に特化したサービスを利用することをおすすめします。

 

 

サービス提供責任者のハイクラス転職は福マチで!

 

 

サービス提供責任者の転職は、介護・障がい福祉に特化した転職サービスの福マチにお任せください!

 

福マチは介護・福祉の現場経験者がキャリアアドバイザーを務めているため、一般的な転職サービスよりも皆様のご要望や心情に寄り添ったサポートが可能です。

 

面接トレーニングから証明書取り寄せのフォローなど、転職活動に必要な作業をしっかりとお手伝いします。

業務や働き方についての相談も受け付けており、意外と知られていないサービス提供責任者(サ責)の業務についても相談にのることができます。

また、福マチにご登録いただいた方は可能性ラボの研修を無料で受講できます。

可能性ラボでは経験や目的に合わせて4つのコースからご自分に合ったものをお選びいただけます。

 

サービス提供責任者向けのハイクラスコースでは、タイムマネジメントやチームビルティング、マネジメントといったリーダー向けの研修を行っております。

 

専門クラスでは介護福祉士国家試験対策も行っていますので、これからサービス提供責任者を目指す方もぜひご利用ください。

 

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まとめ

 

サービス提供責任者は、訪問介護のサービス品質を左右すると言っても過言ではない重要な役職です。

業務量が多く責任もあるので、慣れないうちは大変に感じることも多いですが、利用者の支援に役立った時、指導したホームヘルパーが成長した時など大きなやりがいも感じられる職業です。

お仕事が辛い、労働環境がよくないと感じる場合、勤務する事業所を変えることで改善できるかもしれません。

福マチでは、サービス提供責任者の業務やキャリア、ワークライフバランスの取り方、将来的なビジョン設計についてのご相談も受け付けております。

お仕事や就業に対して不安な点がある場合は、まずはお気軽にご相談くださいませ。

 

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