夏場の介護現場では、利用者様の熱中症予防に気を配る場面が増えます。
しかし一方で、介護職自身も熱中症のリスクが高いことは、あまり知られていません。
「利用者様優先」で自分のことを後回しにしてしまう方ほど、注意が必要です。
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「慣れ」が最大の落とし穴
介護職は、
・入浴介助
・移乗介助
・排泄介助
など、体力を使う場面が少なくありません。
そのため、
「これくらい大丈夫」
「いつものことだから」
と、暑さに対する危機感が薄れてしまうことがあります。
しかし、熱中症は“頑張れている状態”から急激に悪化することがあります。

熱中症は「前日」から始まっている
実は、
・睡眠不足
・朝食抜き
・前日の飲酒
・疲労の蓄積
なども、熱中症リスクを高める要因とされています。
つまり、その日の水分補給だけでなく、「前日からのコンディション管理」も重要なのです。

入浴介助は“隠れ熱中症”の温床
特に注意したいのが入浴介助です。
浴室内は高温多湿になりやすく、
・防水エプロン
・マスク
・手袋
などを着用することで、さらに熱がこもりやすくなります。
また、汗をかくことに慣れてしまうことで、自身の異変に気づきにくくなることもあります。
「少し頭が重い」
「なんとなくだるい」
といった小さなサインを見逃さないことが大切です。

「喉が渇いた」では遅いことも
人は体内の水分が失われると、集中力や判断力が低下すると言われています。
しかし、喉の渇きを感じる頃には、すでに脱水が始まっている場合があります。
そのため、
・休憩時間ごとに水分を摂る
・業務前後に意識して飲む
・職員同士で声を掛け合う
など、「喉が渇く前の水分補給」を習慣化することが重要です。

「助けを求める」こともプロの技術
介護職は責任感の強い方が多く、「自分が頑張れば大丈夫」
と無理をしてしまうことがあります。
しかし、自分が体調を崩してしまえば、利用者様を支えることはできません。
「少し休憩します」
「水分を摂ってきます」
と周囲に伝えることも、チームケアの一部です。

まとめ
利用者様の健康を守るためには、まず支える側が元気でいることが大切です。
・熱中症は前日からの体調管理も影響する
・入浴介助は特に注意が必要
・喉が渇く前の水分補給を意識する
・無理をせず、周囲と協力する
「利用者様のために頑張る」ことと、「自分を大切にする」ことは、決して別のものではありません。
今年の夏は、利用者様への気配りと同じくらい、自分自身の体調管理にも目を向けてみませんか。
それもまた、質の高い介護を支える大切な専門性のひとつと言えるでしょう。
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