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2026.6.29

「夜眠れない」が夏バテを招く?高齢者の睡眠と認知機能の関係

「年を取ると眠れなくなる。」

 

介護現場でもよく耳にする言葉ですが、実際には“眠りが浅くなること”と、“睡眠が必要なくなること”は別の話です。

特に夏場は、暑さや湿度の影響により睡眠の質が低下しやすく、高齢者の体調や認知機能にも影響を及ぼすことがあります。

 

 

睡眠不足は「夏バテ」の原因になることも

 

睡眠には、身体の疲労回復だけでなく、記憶の整理や脳の休息といった重要な役割があります。

 

睡眠不足が続くと、

・日中の倦怠感

・食欲低下

・集中力の低下

・意欲の低下

などにつながり、いわゆる「夏バテ」を助長する要因になることがあります。

 

 

高齢者は「眠れない」のではなく、「眠り方が変化する」

 

加齢に伴い、深い睡眠(ノンレム睡眠)が減少し、途中で目が覚めやすくなることが知られています。

 

そのため、

「夜中に何度も起きる」

「朝早く目が覚める」

といった変化は、ある程度自然な加齢現象とも言えます。

 

一方で、

・日中の活動量が極端に低下している

・本人が睡眠不足を訴えている

・日常生活に支障が出ている

場合には、睡眠環境や生活リズムを見直す必要があるかもしれません。

 

 

睡眠不足は認知機能にも影響する

 

近年、睡眠と認知機能の関係についても注目されています。

 

睡眠不足は、

・注意力の低下

・判断力の低下

・昼夜逆転

・夕方以降の不穏

などに影響を及ぼすことがあります。

 

「最近落ち着きがない」「夕方になると混乱しやすい」といった変化の背景に、睡眠不足が隠れていることもあります。

 

 

「眠れていない」は転倒リスクにもつながる

 

睡眠不足は、バランス機能や反応速度の低下を招くことが知られています。

 

そのため、

「昨夜はあまり眠れていない」

という情報は、転倒予防の観点からも重要なアセスメント情報となります。

 

特に、夜間頻尿などにより睡眠が分断されている方では、日中のふらつきにも注意が必要です。

 

 

朝の光が体内時計を整える

 

睡眠ホルモンであるメラトニンは、朝の光を浴びることで体内時計がリセットされると言われています。

 

そのため、

・朝にカーテンを開ける

・短時間でも外気浴を行う

・日中の活動機会を確保する

といった関わりが、夜間の睡眠改善につながることがあります。

 

 

まとめ

 

高齢者の睡眠は、「長く眠ること」だけが目的ではありません。

 

・睡眠の質を保つこと

・日中の活動とのバランスを整えること

・認知機能や転倒リスクの視点を持つこと

が重要です。

 

睡眠は単なる休息ではなく、その人らしい生活を支える重要なケアのひとつです。

 

「昨夜、よく眠れましたか?」

そんな何気ない会話の中にも、利用者様の健康状態を知るヒントが隠れているかもしれません。

 

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