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2026.6.26

夏の便秘・下痢は脱水のサイン?見逃したくない排便トラブル

「夏は脱水に注意しましょう。」

 

介護現場では当たり前のように耳にする言葉ですが、実は脱水のサインは“尿量”だけではありません。

見落とされがちなのが、「便の変化」です。

 

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夏は“隠れ便秘”が増える?

 

 

高齢者は、脱水になると大腸で水分が過剰に吸収され、便が硬くなります。

その結果、便秘が悪化しやすくなります。

 

しかし、注意したいのはここからです。

 

硬便の隙間から水様便だけが漏れ出す

\「溢流性下痢(いつりゅうせいげり)」/が起こることがあります。

 

「下痢だから整腸剤を」と考えた結果、

➤実は重度の便秘だった↷というケースも少なくありません。

 

夏場は食欲低下や水分摂取量の減少により、本人も気づかないうちに脱水が進行していることがあります。

排便状況の変化は、そうした体調変化を知らせるサインのひとつかもしれません。

 

“いつもと違う便”に注目する

 

重要なのは排便回数ではなく、

・急に便が細くなった

・便臭がいつもより強い

・少量の下痢が続く

・排便後もすっきりしない様子がある

といった「変化」に気づくことです。

 

日頃から排便パターンを把握しておくことで、小さな異変にも気づきやすくなります。

 

 

便秘が認知症症状を悪化させることも?

 

便秘による腹部不快感は、

・落ち着きのなさ

・易怒性

・食欲低下

・不眠

として現れることがあります。

 

特に認知症の方の場合、

「なんとなく不機嫌」

「ソワソワして席を立つ」

といった行動の背景には、便秘による身体的不快感が影響している場合があります。

 

認知症の周辺症状として捉えがちな行動も、実は身体からのサインである可能性があります。

 

介護現場で意識したいポイント

 

高齢者は加齢に伴い、便意そのものを感じにくくなることがあります。

 

また、認知症の進行によって「便意を伝えること」が難しくなる場合もあります。

 

そのため、

・トイレ誘導のタイミング

・水分摂取状況の確認

・排便習慣の把握

といった日々の観察が、排便トラブルの予防につながります。

 

「便が出たかどうか」だけではなく、「その人らしい排便リズム」を知ることも大切な視点です。

 

 

便は“体からの手紙”

 

排便状況は、脱水だけでなく、

・感染症

・薬剤の影響

・活動量の低下

を知るヒントにもなります。

 

便秘か下痢か、ではなく、「いつもと違うか」という視点を持つことが、夏場の体調変化の早期発見につながります。

 

 

「腸は第二の脳」と言われる理由

 

近年注目されているのが

\「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」/です。

 

腸内環境の変化は、気分や睡眠、食欲などにも影響を及ぼすことが、近年の研究で注目されています。

 

もちろん、すべての不調が腸に起因するわけではありません。

しかし、腸の状態が心身の健康に深く関わっていることは、少しずつ明らかになってきています。

 

そのため、排便コントロールは単なる「便秘対策」ではなく、生活の質(QOL)を支えるケアとして捉える視点も大切です。

 

 

まとめ

 

夏場は、食欲低下や水分不足によって排便トラブルが起こりやすい季節です。

 

・下痢のように見えて、実は便秘が隠れていることがある

・認知症の方の行動変化の背景に、身体的不快感が潜んでいることがある

・排便状況は、脱水や感染症などの体調変化を知る手がかりになる

 

「排泄」は生活の一部であり、健康状態を映し出す大切なバロメーターでもあります。

 

排便コントロールを単なる排泄ケアとしてではなく、その人らしい生活を支える重要な支援のひとつとして捉え、日々のケアに活かしていきたいですね。

 

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