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2026.6.24

「水を飲んでいるから大丈夫」は危険?~高齢者の夏場の水分補給で気をつけたいこと~

「こまめに水分を摂りましょう」

 

夏になるとよく耳にする言葉ですが、高齢者の水分補給は、単純に“水をたくさん飲めばよい”というものではありません。

実は、水だけを大量に摂取することで、体内の塩分バランスが崩れ、かえって体調不良を招くこともあります。

 

今回は、以前投稿しました【“飲ませる”だけでは足りない? ~介護現場で使える「水分補給のコツ」と意外な雑学~】に引き続き、

介護現場だからこそ知っておきたい「高齢者の水分補給のポイント」をご紹介します。

 

高齢者はなぜ脱水になりやすいのか?

 

高齢者は、加齢に伴い

* 喉の渇きを感じにくくなる

* 体内の水分量そのものが減少する

* 腎機能の低下により水分調整が難しくなる

といった特徴があります。

 

そのため、「喉が渇いていないから飲まない」という状態でも、実際には脱水が進行していることがあります。

 

 

「水だけ」では不十分なことも

 

大量の汗をかいた際には、水分だけでなく、ナトリウム(塩分)などの電解質も失われます。

 

その状態で水だけを大量に摂取すると、体液中のナトリウム濃度が低下する「低ナトリウム血症」を引き起こす可能性があります。

 

もちろん、通常の生活で過度に心配する必要はありませんが、

* 発熱している

* 大量の発汗がある

* 下痢や嘔吐が続いている

といった場合には、水だけでなく、経口補水液などを適切に活用する視点も重要です。

 

 

「一気飲み」より「ちびちび飲み」

 

「コップ1杯を一気に飲みましょう」

 

と勧めたくなりますが、高齢者にとっては負担になることもあります。

 

むしろ、

* 食事の前後

* 入浴前後

* 起床時

* 就寝前

* レクリエーションの合間

など、タイミングを決めて少量ずつ摂取するほうが、無理なく継続しやすいと言われています。

 

 

水が苦手な方への工夫

 

「水は味がなくて飲みたくない」

 

という利用者様も少なくありません。

 

そのような場合は、

* 麦茶

* ほうじ茶(カフェイン量に配慮)

* スープ類

* ゼリー飲料

* 果物(スイカ、桃など)

など、”飲む”以外の方法で水分を摂る工夫も有効です。

 

「何なら飲めるか」を一緒に探すことも、大切なケアのひとつです。

 

 

水分補給を「習慣化」する

 

脱水予防のポイントは、「喉が渇いたら飲む」ではなく、「時間を決めて飲む」ことです。

 

例えば、

* 朝の挨拶後

* おやつの時間

* 体操の後

など、生活の流れに組み込むことで、自然と水分摂取量を確保しやすくなります。

 

 

 

 

まとめ

 

高齢者の夏場の水分補給は、「とにかく水を飲めばいい」

という単純なものではありません。

 

・水分と電解質のバランスを意識する

・一度に大量ではなく、こまめに摂る

・本人が取り入れやすい方法を見つける

・生活の中で習慣化する

 

こうした小さな工夫が、脱水予防につながります。

 

今年の夏も、「何をどれだけ飲むか」だけでなく、「どうすれば無理なく続けられるか」という視点を大切にしながら、利用者様の健康を支えていきたいですね。

 

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