前回は、夏場の食欲低下の原因と対策についてご紹介しました。
今回は、その続編として、「実際に何を食べてもらうか」に焦点を当ててみたいと思います。
「食欲がないから仕方ない」と考えるのではなく、“少量でも栄養を摂る”工夫が、夏を元気に乗り切る鍵になります。
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夏場に活用したい栄養補助食品
① 栄養ゼリー
暑い時期は、「噛むのが面倒」「食事は重たい」と感じる高齢者も少なくありません。
そんなときは、ゼリータイプの栄養補助食品がおすすめです。
* のど越しが良い
* 冷やすと食べやすい
* エネルギーやたんぱく質を補える
「食事は半分しか食べられなかったけれど、ゼリーなら完食できた」というケースも珍しくありません。

② 高たんぱくヨーグルト
ヨーグルトは、さっぱりしていて食べやすく、乳酸菌による整腸作用も期待できます。
最近では、たんぱく質を強化した商品も増えており、
* 食欲低下時の栄養補給
* 腸内環境の改善
* 筋力維持
に役立つことがあります。

③ 牛乳・豆乳を使ったドリンク
「食事は進まないけれど、飲み物なら大丈夫」という方もいます。
牛乳や豆乳をベースに、
* バナナ
* きな粉
* はちみつ
などを加えることで、簡単に栄養価を高めることができます。

高齢者に人気の冷たいメニュー5選
① 冷やし茶碗蒸し
卵によるたんぱく質が摂れるうえ、のど越しも良く、嚥下機能が低下している方にも比較的提供しやすい一品です。

② 冷製コーンスープ
市販品も活用しやすく、エネルギー補給にもなります。
牛乳を加えることで、さらに栄養価を高めることもできます。

③ フルーツ入りヨーグルト
桃やバナナ、みかんなど、食べやすい果物を加えることで、ビタミンや水分補給にもつながります。

④ 冷奴のアレンジメニュー
豆腐は高齢者にとって食べやすく、たんぱく質も豊富です。
しらすやオクラ、なめたけなどを添えると、見た目の変化も楽しめます。

⑤ 手作りミルクプリン
牛乳を使ったプリンは、カルシウムやたんぱく質の補給に役立ちます。
「デザートなら食べてくれる」という利用者様も多く、間食として取り入れやすいメニューです。

現場だからこそ大切にしたい視点
介護現場では、どうしても「どれだけ食べたか」に目が向きがちです。
しかし、夏場は「いつも通り食べること」よりも、
* 少量でも栄養を確保すること
* 本人が食べたいものを尊重すること
* 食べる楽しみを維持すること
が重要になる場面もあります。
「アイスなら食べられる」
「冷たい茶碗蒸しなら完食できる」
そんな小さな発見が、その方の体力維持につながることも少なくありません。

まとめ
夏場の食欲低下は避けられない部分もありますが、工夫次第で栄養状態を維持することは可能です。
・冷たくて食べやすいメニューを取り入れる
・少量でも栄養価の高い食品を選ぶ
・「食べられるもの」を一緒に探していく
こうした積み重ねが、高齢者の健康を支える大切なケアにつながります。
「今日は何なら食べられそうですか?」
その一言から始まる支援を、この夏も大切にしていきたいですね。
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