みなさん こんにちは
福マチ(福祉のお仕事マッチングサービス)職業紹介のコラム担当の”のりみ”です。
辞めたいシリーズ第3弾! 今回はケアマネ編です。
どんな仕事も、長く働いていると、ふと考えてしまう瞬間があると思います。
今、まさに悩んでいるアナタに、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。
ケアマネージャーは、必要な人が適切な介護を受けられるようにケアプランを作成したり、事業者との調整を行う職業です。
やりがいのある重要なお仕事ですが、専門知識が必要で常に勉強し続けなければならないことから、辞めたいと考える方も少なくないようです。
大変な仕事とは言え、勢いで辞めてしまう前にできることもあるかもしれません。
今回は、ケアマネを辞めたい理由として多いものをピックアップし、対処法やおすすめの転職サービスをご紹介いたします。
1. ケアマネージャーを辞めたい理由で多いもの
(1)業務量が多い
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護利用者が介護保険サービスを受けられるようにサービス計画書(ケアプラン)の作成や市町村・サービス事業者と連絡調整を行います。
業務は多岐に渡り、ケアマネとしての仕事だけでも量が多いのが特徴です。
- インテーク(利用者とその家族と行う初回面談)
- アセスメントシート(利用者のニーズや基本情報を記載する書類)の作成
- サービス計画書(ケアプラン)の作成
- モニタリングシートの作成
- 担当者会議録の作成
- 多職種連携の調整
- 担当者会議へ参加
などの業務に加え、法改正があれば新しい法律について勉強・対応し、居宅ケアマネの場合は利用者のご自宅に訪問するなどやることはいつも山積みです。
利用者の介護の方向性を決め、保険に関する仕事も多いので責任重大なポジションでもあります。
さらに2006年以降はケアマネージャーは5年ごとに更新研修を受講した上で、更新手続きが義務付けられています。
更新研修を受講するためには勉強も必要なので、日々の忙しさに疲れ、退職を考える人もいるようです。
(2)人間関係のストレス
ケアマネージャーに限った話ではありませんが、勤務先の人間関係がよくないことで退職を考えることも少なくないようです。
- 業務上必要な報連相をしてもらえない
- 上司からパワハラを受けている
- 利用者や利用者の家族から暴言を受けている
など、人間関係に悩まされて心身が疲弊して退職を選ぶというケースも。
(3)ケアマネの仕事に専念できない
事業所や施設によっては、ケアマネ以外の仕事も兼務することがあります。
というのも、ケアマネージャーになるためには介護福祉士の資格と5年以上の実務経験が必要なので、ケアマネージャーになった後も引き続き現場の業務を行う方もいるようです。
ケアマネと現場の業務を兼務することで、利用者の普段からの状態が性格に把握できるなどメリットもありますが、業務量が増えてケアマネの仕事に専念できないというデメリットも無視できません。
(4)法人の方針に問題がある
勤務する法人によって、サービスの方針や勤務の待遇や環境が変わります。
利用者のサービスよりも利益を重視しすぎたり、人材確保や育成をしたがらない、など組織として問題がある事業所では働き続けるのが難しいかもしれません。
2. ケアマネの勤務先によって辞めたい理由は違う?
ケアマネは勤務先の形態によって、負担を感じる点が異なるようです。
施設ケアマネ、居宅ケアマネそれぞれの辞めたい理由としてよくあるものをご紹介します。
(1)施設ケアマネは業務過多になりがち
施設ケアマネとは、介護施設で働くケアマネージャーです。
対象施設は、
- 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
- 特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム等)
- 認知症対応型共同生活介護
- 複合型サービス
などです。
施設ケアマネは、施設等のサービス利用者が自立した日常生活が送れるように支援するための計画作成を行います。
業務の流れはこのようなイメージです。
画像引用元:介護支援専門員(ケアマネジャー)-厚生労働省
※https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000114687.pdf
施設ケアマネは相談員など他の業務と兼務する例が多く、当然業務量も大幅に増えてしまいます。
また、施設の規模によっては1人で担当する件数も多くなるため、労働時間や環境を整備していない法人では超過労働状態に悩む方もいます。
(2)居宅ケアマネは時間のやりくりが難しい
居宅ケアマネは、ご自宅で介護を受ける方と面談してケアプランを作成し、居宅サービス事業者と連絡調整します。
また、利用者が介護施設に入所する場合は介護保険施設などを紹介するのも居宅ケアマネの仕事のひとつです。
画像引用元:介護支援専門員(ケアマネジャー)-厚生労働省
※https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000114687.pdf
居宅ケアマネは、居宅介護支援事業所(ケアマネ事務所)または、介護予防支援事業所(地域包括支援センター)などで勤務しています。
居宅ケアマネは利用者のご自宅に訪問する機会が多く、スケジュールによっては1日の業務時間全てを使って訪問業務を行わなければならないこともあります。
もちろん訪問・面談の後は各書類作成をしなければならず、自分の仕事時間の確保が難しいことも珍しくありません。
利用者からの緊急連絡があれば夜間や休日でも対応が必要なので、休みの日でも中々休まらないと感じる方もいるようです。
訪問も事務作業も削ることができない作業なので、慣れるまでは時間のやりくりが難しいかもしれません。
3. 施設ケアマネと居宅ケアマネの違い
施設ケアマネと居宅ケアマネは、勤務先やサービス提供の方法だけではなく担当できる件数も異なります。
施設で勤務する施設ケアマネは1人当たり最大100件までですが、居宅ケアマネの対応件数は35件ほどです。
また、居宅ケアマネでも所属する事業所の区分によって対応できる利用者の範囲が異なります。
居宅介護支援事業所では、
- 自宅
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
などで生活している高齢者へ介護支援を行います。
介護度は
- 自立
- 要支援1
- 要支援2
- 要介護1
- 要介護2
- 要介護3
- 要介護4
- 要介護5
の8段階に分かれていますが、居宅介護支援事業所のケアマネは要介護1以上の利用者の支援が可能です。
一方、介護予防支援事業所(地域包括支援センター)は地域の高齢者(65歳以上)全員を対象に相談や必要に応じた紹介を行うための施設です。
そのため、介護予防支援事業所(地域包括支援センター)の支援対象は要支援者・二次予防事業対象者(旧特定高齢者)までとなります。要介護1以上の利用者のマネジメントや直接の介護サービスの提供、医療行為をすることはできません。
4. ケアマネを辞めたいと思った時の対処法
ケアマネを辞めたいと思った時、まずはどのように対処すればよいのでしょうか。
こちらでは、今すぐできる2パターンの対処法をご提案します。
(1)辞めたい理由を整理してみる
ケアマネとして仕事をしている方が辞めたいと感じた場合、なぜ辞めたいのか理由を整理してみましょう。
辞めたい理由を整理してみることで、同じ場所で仕事を続けるか、転職するか、といった退職後の計画が立てやすくなります。
ノートでもスマホのメモアプリでもいいので、まずはなぜ辞めたいと思ったのかを書き出してみましょう。
たとえば、
- 給料が安い
- ケアマネ以外の仕事が多い
- 時間が取れない
といった点が不満な場合は、「給与が高くケアマネとして専任できる職場を探そう!」と次の行動に移りやすくなります。
(2)業務改善や効率化について相談してみる
同じ職場で働き続けたいけど、改善して欲しい点や不満があるという場合は上司に相談してみましょう。
相談する際は、どのような点を改善してほしいのか理由を合わせて分かりやすく説明しましょう。
業務の比重が偏り過ぎないよう調整してもらえる可能性もあります。
相談してもきちんと聞いてくれなかったり、明らかに問題がある点をそのままにしておかれたりと不誠実な対応をされた場合は転職を考えてもよいかもしれません。
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6. まとめ
ケアマネージャーは、介護や支援を必要とする利用者ひとりひとりと面談し、ケアプランや各種書類を作成することが主な業務です。
他の職種と兼務することもあり、勤務する法人の環境や姿勢についていけず辞めたいと感じる方もいることが分かりました。
ケアマネージャーは利用者にあった支援または介護の方針を決める大事な役割ですし、色々な施設や事業所での勤務が可能で働き方の選択肢が多い職種でもあります。
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