みなさん こんにちは
福マチ(福祉のお仕事マッチングサービス)職業紹介のコラム担当の”のりみ”です。
2024年の介護報酬改定に向け、2022年11月14日に行われた審議会で、「地域包括ケアシステムの推進」について話し合われました。この中で、通所と訪問を組み合わせた新しいサービスの提案が行われ、議論を進めていく方向となりました。
通所介護では、玄関までの送迎を中心とした支援がおこなわれていますが、これにより送迎の前後や通所介護の提供日以外においても買い物等の支援が提供できるようになることも想定されます。
この新しいサービスは、「地域密着型サービス」として市町村が関与し、具体的な詳細は今後詳しく決まっていく予定です。
課題として、2つのポイントが挙げられます。
1つ目は「職員の資格」です。
通所介護では無資格の人も介護を行ってきましたが、訪問介護では一定の資格が必要です。
競争が激化する中、通所介護が提供できる内容が増える可能性がありますので、情報を収集することが大切です。
2つ目は、自費で提供される「お泊り」のサービスについてです。
新しいサービスの議論では、夜間の支援を提供しない方向で進んでいます。これにより、通所介護と小多機での夜間の泊りの提供に関する選択肢が増える可能性があるため、情報収集により戦略をしっかりと考えましょう。
訪問介護の課題
訪問介護は施設設備を有していないため、新しいサービスへの参入は難しいとされています。通所介護の側から送り出しや買い物の支援が行われることで、よりサービスの質を向上させることが重要です。
小規模多機能型居宅介護の課題
新しいサービスは小規模多機能型居宅介護と同様に「地域密着型サービス」として議論が進んでいます。これにより、宿泊を伴わない日中のサービスが提供されることになり、人材の確保や参入がしやすくなる可能性があり、競争の激化が予想されます。
今後の議論で注目されるポイントは次の3つです。
- 報酬体系
小多機のサービスは包括型(月額制)ですが、新しいサービスの報酬体系については重要なポイントとなります。
- 人員配置基準
訪問介護は有資格者のみが働けるという特徴があります。
この資格の範囲や運営ルールについては、地域密着型のため確保険者が定めますので確認していくことが必要です。
- ケアマネジメント
地域密着型サービスのケアマネジメントは、内部の介護支援専門員が担当し、現在の小規模多機能型居宅介護の人数上限は29名です。新しいサービスにおいては、居宅介護支援を外部の専門機関が行うのか、これまでと同じく内部が行うのか、情報収集が必要です。
今後も情報は日々更新されていくと思われます。
自社のサービスが今後の改定に合っているか、不利な条件とならないかなど、常にアンテナを張り巡らせ新しい情報を確認していくことが重要です。