介護・障がい福祉のエキスパートが全面サポート

2023.6.15

介護現場の職員の想い

みなさん こんにちは

福マチ(福祉のお仕事マッチングサービス)のコラム担当の”のりみ”です。

 

今回は、介護現場で経験したのりみの介護現場のありようについて、ご紹介します。

 

はじめて介護現場で働くようになったのは約15年前です。

数あるエピソードの中から、利用者の持っている力や「できる」ことの多さについて紹介したいと思います。

一般的に、利用者はサービスやケアの受け手と考えられがちですが、実は彼らには多くのできることや役割があります。

私たちは思い込みによって、彼らが持つ可能性を見逃しているかもしれません。

まずは、何が「できる」かを考えることから始めることです。

 

私たちの役割は、できないことをサポートやケアするだけでなく、「できる」ことに目を向けることです。

「したい・やりたい」と思っていただくことが「できる」の可能性を広げます。

「できる」が増えてきたら、「役割」をもっていただくことです。

この「役割」が「生きがい」につながるのです。

 

 

そして、利用者に対して「おもてなしの心」を忘れてはいけません。

ただし、利用者ができることまで職員が代わりに行ってしまうと、

介護保険の本来の目的である「利用者が自立した日常生活を営むことができるよう支援する」という趣旨に反してしまいます。

そのためには、介護職には日常の変化に気づく力や情報収集力、適切なアセスメントの能力、

計画書に基づく根拠のあるサービスの提供能力が求められます。専門職としての意識が重要となっています。

利用者の自立支援に応えるだけでなく、職員の満足度や全員が主体的に関わることで、

コミュニケーションを深め、チームとしての一体感を高めることができます。

 

 

 

あきらめずに取り組み続けることで、見えてくることもあります。

介護業界の将来では、利用者が自由にサービスを選べる環境が求められます。

また、高齢者の状況も変化し、それに応じた多様なサービスが必要とされます。

介護の基本は個別契約であり、利用者自身が望むものでなければ、

計画を立てたとしても強制することはできません。

残念ながら、レクリエーションプログラムやイベントなどは、職員が仕事の傍らで作成し、

同じようなものが繰り返されている状況です。

 

しかし、高齢者介護の質を向上させるためには、利用者自身も参加意識を持ち、

役割を担ってもらえるようにすることも重要です。

これらのことを願い、実現したいと思う介護現場の職員やこれから目指す方々、

ぜひ、あきらめずにトライしつづけてほしいです。

そう願います。

 

のりみでした。