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2023.6.21

障がい者手帳がカード化

みなさん こんにちは

福マチ(福祉のお仕事マッチングサービス)職業紹介のコラム担当の”のりみ”です。

 

障害者手帳がカード化しましたが・・・

導入は自治体判断、ニーズにばらつきがあり、導入は遅々として進まず。

 

障害者手帳のカード化によるメリットとデメリット

2019年の法改正で障害者手帳がカード型になりました。しかし、導入時期や申請方法は自治体によって異なるため、

切り替えや申請に迷っていらっしゃる方もいると思います。

そこで改めてここでは、カード化のメリット・デメリット、及び障害者手帳の種類について説明します。

【メリット】

  1. 耐久性が高く、紙製よりも長持ちする

カード型の手帳は濡れや破れに強いため、耐久性が向上

  1. サイズが保険証と同じで、持ち運びが便利

保険証や免許証と同じサイズなので持ち運びが便利

  1. 手帳を開く必要がなく、簡単に提示できる

提示する際に手間がかからないため、利用者にとって利便性が向上

 

【デメリット】

1. 文字が小さく、見づらい場合がある

2. カードのスペースが限られており、情報の書き込みが制限される

3. カード表面に追加の記載ができず、氏名や保護者の変更の際に再交付が必要になる

 

 

 

障害者手帳の種類

障害者手帳には「身体障害者手帳」「精神障害者保健福祉手帳」「療育手帳」という3つの種類があります。

 

【身体障害者手帳】

身体の機能に障害がある方に交付されます。対象となる疾患には視覚障害、聴覚・平衡機能の障害、音声機能・言語機能・そしゃく機能の障害、肢体不自由、心臓・じん臓・呼吸器の機能障害、小腸の機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害、肝臓の機能障害が含まれます。

身体障害者手帳の取得条件は、対象の疾患があり、かつ一定以上の永続性が求められます。障害等級は7つあり、6級以上の障害に対して身体障害者手帳が交付されます。

 

【精神障害者保健福祉手帳】

精神障害による制約が長期にわたり日常生活や社会生活に影響を及ぼす方を対象にします。代表的な精神疾患には統合失調症、うつ病、そううつ病、てんかん、薬物やアルコールによる中毒精神病、高次脳機能障害、発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害)、その他の精神疾患(ストレス関連障害等)が含まれます。

取得条件は、初めて診察を受けてから6ヶ月以上経過し、日常生活や就労に支援が必要とされることです。精神障害者保健福祉手帳の障害等級は1〜3級に分かれています。

 

【療育手帳】

主に知的障害のある子どもに発行される手帳です。知的障害の診断が下された場合に児童相談所や知的障害者更生相談所で申請することが条件です。療育手帳の障害等級は重度の「A」と重度以外の「B」の2つに分けられます。ただし、療育手帳制度は法律で定められたものではなく、各都道府県で基準や名称が異なる場合があります。詳細な基準については、所在地の市町村の担当窓口への問い合わせが必要となります。

なお、各手帳には取得基準や利用できるサービスなどが自治体ごとに異なるため、詳細な情報は所在地の窓口に確認することをおすすめします。

 

 

【参考】

カード型障害者手帳:導入都道府県(2021年12月10日時点)

東京都(2020年10月1日から導入)
神奈川県(2021年10月1日から導入)
神奈川県横浜市(2021年6月1日から導入)
神奈川県川崎市(2021年10月1日から導入)
神奈川県相模原市(2021年10月1日から導入)
大阪府箕面市(2020年10月1日から導入)
山口県(療育手帳のみ、2015年から導入)
佐賀県(2021年1月4日から導入)
大分県(2020年9月23日から導入)
長崎県佐世保市(2021年10月1日から導入)