介護の現場では、身体へのサポートだけでなく、
利用者の「心に寄り添うケア」がより重要視されるようになっています。
認知症の進行による不安気分、孤独感、意欲の低下、コミュニケーションの難しさ……
そうした課題に直面する中で、近年、多くの施設で導入が進み、
大きな効果を生んでいる取り組みがあります。
それが “アニマルセラピー” です。
「普段は表情が硬い方が、自分から笑顔で犬に触っていた」
「会話がほとんどなかった利用者様が積極的に話し始めた」
「家族が驚くほど表情が柔らかくなった」
こんな声が多く寄せられ、介護・福祉分野でも注目を集めています。

◆ アニマルセラピーとは
アニマルセラピーとは、動物との触れ合いや交流を通じて、
心身の健康・生活の質向上を目的としたケア方法です。
医療機関、介護施設、障害福祉サービス、教育現場など
幅広い分野で活用が進んでおり、日本でも導入数は年々増加しています。
主に活躍する動物は下記の通りです。
・セラピードッグ(犬)
・うさぎ、猫、鳥など小動物
・乗馬療法で使用される馬 など
施設や利用者の状況によって選択されています。

◆ 介護現場で期待できる効果

◆ 実際の導入例
ある特別養護老人ホームでは、月1回、セラピードッグの訪問を実施。
普段、会話が少なく表情の変化が乏しい利用者が、
自ら犬の名前を呼び、優しく撫でながら笑顔で話し始めたというケースがあります。
その日を境に、レクリエーションへの参加が増え、
家族からも「表情が明らかに柔らかくなった」と喜びの声が寄せられました。
スタッフからは、
「利用者様の新しい一面を見ることができ、私たちも励まされました」
という感想も。
アニマルセラピーは 利用者だけでなく職員にも良い影響 をもたらします。

◆ 取り入れる際のポイント
導入にあたっては、以下の点への配慮が必要です。
・衛生・安全管理の徹底(動物の健康状態、清潔管理、アレルギー対応など)
・利用者への事前説明と同意
・動物に慣れない人・恐怖心がある人への配慮
・専門団体や訓練を受けたセラピストとの連携
適切な環境と安全な仕組みが整ってこそ、安心して取り組むことができます。

◆ 介護スタッフにとってのメリット
・利用者の笑顔や変化を感じられ、職員のやりがい向上
・コミュニケーションのきっかけが増える
・BPSDケアの選択肢として活用できる
・施設の特色・魅力にもつながる
アニマルセラピーは「介護の質を高める力」を持った取り組みです。

◆ まとめ
介護の現場では、
“心を動かすケア”が利用者と家族の満足につながります。
アニマルセラピーは、笑顔・会話・意欲といった
生活に欠かせない力を自然な形で引き出してくれます。
これからの介護は「支える」だけでなく
「心を元気にするケア」が求められる時代。
アニマルセラピーはその大きな一歩となるはずです。
ぜひ、今後のレクリエーションやケアの幅を広げるヒントとしてお役立てください。
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