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2025.11.21

意外と知らない「○○親等」の数え方 〜介護の現場でも役立つ“家族の続柄”の基本知識〜

介護の現場や医療機関で、

「ご家族の続柄は?」「何親等の関係ですか?」

と聞かれる場面は意外と多くあります。

 

しかし、いざ聞かれると「えっと……」と迷ってしまう人も少なくありません。

 

そこで今回は、家族関係を表す“親等(しんとう)”の数え方 を、

初心者でもスススッ!と理解できるように解説します。

 

 

■ 親等とは?

 

血縁関係の近さを数字で表したものを「親等」といいます。

数字が小さいほど血縁が近く、

数字が大きいほど血縁は遠くなります。

 

 

■ 親等を数える基本ルール(これさえ覚えればOK!)

① 自分から見てスタートする

親等は、あくまで 自分を起点 に数えます。

 

② 1回関係が離れるごとに「1親等」

・親に行く → 1親等

・きょうだいに行く → 親を一度経由するので 2親等

・祖父母 → 親→祖父母で2つ離れるので 2親等

 

※「一人ワンクッション」で1カウントというイメージ。

 

③ 直系と傍系で理解すると楽

・直系:親 ⇄ 子、祖父母 ⇄ 孫 のように真っすぐの関係

・傍系:きょうだい、おじ・おば、いとこ など横に広がる関係

直系は短く、傍系は親を経由するため数字が大きくなりがちです。

 

 

■よく出る家族関係の「親等」一覧(これが覚えるべき基本!)

 

◆1親等(もっとも近い家族)

・父・母

・子(息子・娘)

・義父母(配偶者の父母)

※「配偶者」は血縁ではないので親等の概念なし(0親等)

 

◆2親等(“家族”と感じる範囲)

・祖父母(父方・母方)

・孫

・兄弟姉妹

・義兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹)

 

◆3親等(少し離れた親戚)

・おじ・おば(父母の兄弟姉妹)

・甥・姪(兄弟姉妹の子)

 

◆4親等(よく聞く“いとこ”)

・いとこ(おじ・おばの子)

 

◆5親等(いとこの子)

・またいとこ(いとこの子)

・いとこの子の子 は 6親等

 

厚生労働省参照

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/10/dl/s1027-8b.pdf

 

■ 覚えておきたいポイント4つ

 

【1】配偶者は親等の対象外

 

夫・妻 → 血縁関係がないので親等0

ただし、その家族(義父母・義兄弟姉妹)は親等あり。

 

【2】「甥・姪は3親等」というのは罠

 

自分 → 親 → 兄弟(1ステップ)→ 甥・姪(さらに1ステップ)

→ 実は 3親等と分かりやすいが“2親等では?”と間違える人が多い。

 

【3】いとこは4親等

 

自分 → 親 → 祖父母 → おじ・おば → いとこ

4つ経由するので 4親等。

介護認定の書類でもよく登場。

 

【4】法律上は4親等以内が“親族”

 

民法では 「6親等以内の血族・3親等以内の姻族」が親族 と定義されています。

普段の会話で「親戚」と呼ばれる人たちの範囲とほぼ同じです。

 

 

 

■ まとめ:親等は「何回人を経由するか」で決まる

 

親 → 1親等

祖父母 → 2親等

兄弟 → 2親等

おじ → 3親等

いとこ → 4親等

 

たったこれだけ覚えておけば、

介護・医療・行政手続きの場面で迷わず答えられるようになります。

 

 

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