介護の現場や医療機関で、
「ご家族の続柄は?」「何親等の関係ですか?」
と聞かれる場面は意外と多くあります。
しかし、いざ聞かれると「えっと……」と迷ってしまう人も少なくありません。
そこで今回は、家族関係を表す“親等(しんとう)”の数え方 を、
初心者でもスススッ!と理解できるように解説します。

■ 親等とは?
血縁関係の近さを数字で表したものを「親等」といいます。
数字が小さいほど血縁が近く、
数字が大きいほど血縁は遠くなります。

■ 親等を数える基本ルール(これさえ覚えればOK!)
① 自分から見てスタートする
親等は、あくまで 自分を起点 に数えます。
② 1回関係が離れるごとに「1親等」
・親に行く → 1親等
・きょうだいに行く → 親を一度経由するので 2親等
・祖父母 → 親→祖父母で2つ離れるので 2親等
※「一人ワンクッション」で1カウントというイメージ。
③ 直系と傍系で理解すると楽
・直系:親 ⇄ 子、祖父母 ⇄ 孫 のように真っすぐの関係
・傍系:きょうだい、おじ・おば、いとこ など横に広がる関係
直系は短く、傍系は親を経由するため数字が大きくなりがちです。

■よく出る家族関係の「親等」一覧(これが覚えるべき基本!)
◆1親等(もっとも近い家族)
・父・母
・子(息子・娘)
・義父母(配偶者の父母)
※「配偶者」は血縁ではないので親等の概念なし(0親等)
◆2親等(“家族”と感じる範囲)
・祖父母(父方・母方)
・孫
・兄弟姉妹
・義兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹)
◆3親等(少し離れた親戚)
・おじ・おば(父母の兄弟姉妹)
・甥・姪(兄弟姉妹の子)
◆4親等(よく聞く“いとこ”)
・いとこ(おじ・おばの子)
◆5親等(いとこの子)
・またいとこ(いとこの子)
・いとこの子の子 は 6親等

厚生労働省参照
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/10/dl/s1027-8b.pdf
■ 覚えておきたいポイント4つ
【1】配偶者は親等の対象外
夫・妻 → 血縁関係がないので親等0
ただし、その家族(義父母・義兄弟姉妹)は親等あり。
【2】「甥・姪は3親等」というのは罠
自分 → 親 → 兄弟(1ステップ)→ 甥・姪(さらに1ステップ)
→ 実は 3親等と分かりやすいが“2親等では?”と間違える人が多い。
【3】いとこは4親等
自分 → 親 → 祖父母 → おじ・おば → いとこ
4つ経由するので 4親等。
介護認定の書類でもよく登場。
【4】法律上は4親等以内が“親族”
民法では 「6親等以内の血族・3親等以内の姻族」が親族 と定義されています。
普段の会話で「親戚」と呼ばれる人たちの範囲とほぼ同じです。
■ まとめ:親等は「何回人を経由するか」で決まる
親 → 1親等
祖父母 → 2親等
兄弟 → 2親等
おじ → 3親等
いとこ → 4親等
たったこれだけ覚えておけば、
介護・医療・行政手続きの場面で迷わず答えられるようになります。
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