
介護や福祉の現場で働いていると、「給付」と「支給」という言葉をよく目にします。
どちらも「お金がもらえる」という点では似ていますが、実は意味も出どころも違うのです。
◆「給付」とは?
「給付」とは、国や自治体などの公的機関が、法律や制度に基づいて支払うお金のことです。
働く人や生活者を守るための仕組みとして、介護職の方も活用できる制度がたくさんあります。
🔹 具体例
・介護保険サービスを利用したときの介護報酬(1割自己負担+9割給付など)
・健康保険の高額療養費
・雇用保険の失業給付
・育児休業給付金
・年金の受給
・確定申告で払いすぎた所得税が戻ってくる「還付」
👉 「給付」=制度や法律に基づき、公的機関から支払われるお金
◆「支給」とは?
「支給」とは、会社や団体が、労働や契約の対価として実際に渡すお金や物を指します。
会社からの給与の支給や、介護事業所への介護報酬の支給など、「手元に届く」というニュアンスが強い言葉です。
🔹 具体例
・毎月の給与支給
・賞与(ボーナス)の支給
・通勤手当や資格手当の支給
・制服や備品の支給
👉 「支給」=組織から渡される労働の対価やサポート
◆混同しやすいケース
例えば、確定申告をしたときに所得税が還付される場合、これは「還付金の支給」と呼びます。
ここでは「国からの給付」ではなく、あくまで払いすぎた税金を返してもらう=お金が支払われる行為です。
◆まとめ
給付=国や自治体から、制度を根拠に支払われるお金
支給=会社や組織から、労働や契約に基づいて渡されるお金
つまり、給付は「公的なセーフティーネット」、支給は「働いたことに対する対価」と考えると分かりやすいです。
◆求職活動でも役立つ知識
求人票には「支給」の情報(給与・手当など)が記載されています。
でも実際に働き始めると、「給付」制度を使う場面も少なくありません。
・子育て中に助かる「育児休業給付」
・体調を崩したときの「傷病手当金」
・税金を払いすぎたときの「所得税の還付」
こうした制度を知っておくことで、将来の不安を減らし、安心して働き続けられる環境をつくることができます。
🌱 介護職は、人を支える仕事であると同時に、制度に守られながら安心して働ける仕事でもあります。
「給付」と「支給」の違いを理解して、求人票や給与明細だけでなく、ライフプラン全体に役立ててください。
*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o**・。*゜・。・o
【福マチTikTOK】
https://www.tiktok.com/@fukumachi__
【福マチインスタ】
https://www.instagram.com/fukumachi__/
【可能性ラボインスタ】
https://www.instagram.com/kanousei_lab/
【福マチLINE登録】
*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o**・。*゜・。・o