
介護の現場で、知らず知らずのうちに使ってしまっている言葉が、利用者さんの自由や尊厳を奪ってしまうことがあります。
それが「スピーチロック」です。
🔹 スピーチロックとは?
「言葉による行動制限」のことを指し、
身体拘束と同様に、利用者の尊厳や意思を損なう可能性のある行為とされています。
🔸 つい使ってしまう、こんな言葉たち…
「危ないからやめてください」
「勝手に動かないで」
「黙っててください」
「今は無理、あとで」
「触らないで」
「立たないで!」
「言うことを聞いてください」
これらの言葉は、相手の行動や感情を抑え込む意図がなくても、結果的に“自由を奪う”ことになってしまいます。
🌱 では、どう伝えたらいい?
「ダメ」「やめて」ではなく、
「どうすれば一緒に安全にできるか」を一緒に考えるような言葉がけが大切です。
👇 実践できる「やさしい伝え方」の例
≪NGな言い方≫ 👉 ⦅伝え方の工夫⦆
「立たないで!」 👉 「少し待ってくださいね、一緒に行きましょう」
「黙っててください」 👉 「ちょっとお話が聞き取りにくいので、少し静かにお願いしますね」
「勝手に動かないで」 👉 「心配なので、職員と一緒に移動しましょう」
「今は無理です」 👉 「少しお時間いただいてもいいですか?終わったらすぐ伺いますね」
「触らないでください」 👉 「気になりますよね、一緒に見てみましょうか」
「言うこと聞いてください」 👉 「こうしていただけると助かります」
「危ないからダメです」 👉 「それはちょっと心配なので、こうしましょうか」
「一人でやらないでください」 👉 「一緒にやってみませんか?そのほうが安心です」
🔸 スピーチロックは、気づきから変わる
スピーチロックは、「意図せず使ってしまう言葉」であることが多く、自分では気づきにくい特徴があります。
だからこそ、
「いまの言い方、よかったかな?」とふり返る意識が大切です。
🔹 まとめ:ことばは“ケアの道具”
介護は、身体だけでなく、心を支える仕事。
どんなに慌ただしい現場でも、「ひと呼吸おいて、言葉を選ぶこと」で
利用者さまの安心や信頼につながります。
“支配”ではなく“支援”の言葉を。
ことばは、ケアの質を高める大切な道具です。
介護の現場で、“やさしさが伝わる言葉”を一緒に広げていきましょう。
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