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2025.8.18

「それ、言っていませんか?」 知っておきたい“スピーチロック”という言葉

介護の現場で、知らず知らずのうちに使ってしまっている言葉が、利用者さんの自由や尊厳を奪ってしまうことがあります。

 

それが「スピーチロック」です。

 

 

🔹 スピーチロックとは?

 

「言葉による行動制限」のことを指し、

身体拘束と同様に、利用者の尊厳や意思を損なう可能性のある行為とされています。

 

 

🔸 つい使ってしまう、こんな言葉たち…

 

「危ないからやめてください」

「勝手に動かないで」

「黙っててください」

「今は無理、あとで」

「触らないで」

「立たないで!」

「言うことを聞いてください」

 

これらの言葉は、相手の行動や感情を抑え込む意図がなくても、結果的に“自由を奪う”ことになってしまいます。

 

 

 

🌱 では、どう伝えたらいい?

 

「ダメ」「やめて」ではなく、

「どうすれば一緒に安全にできるか」を一緒に考えるような言葉がけが大切です。

 

 

 

👇 実践できる「やさしい伝え方」の例

 

≪NGな言い方≫ 👉     ⦅伝え方の工夫⦆

「立たないで!」 👉 「少し待ってくださいね、一緒に行きましょう」

「黙っててください」 👉 「ちょっとお話が聞き取りにくいので、少し静かにお願いしますね」

「勝手に動かないで」 👉 「心配なので、職員と一緒に移動しましょう」

「今は無理です」 👉 「少しお時間いただいてもいいですか?終わったらすぐ伺いますね

「触らないでください」 👉 「気になりますよね、一緒に見てみましょうか」

「言うこと聞いてください」 👉 「こうしていただけると助かります」

「危ないからダメです」 👉 「それはちょっと心配なので、こうしましょうか」

「一人でやらないでください」 👉 「一緒にやってみませんか?そのほうが安心です」

 

 

🔸 スピーチロックは、気づきから変わる

 

スピーチロックは、「意図せず使ってしまう言葉」であることが多く、自分では気づきにくい特徴があります。

 

だからこそ、

「いまの言い方、よかったかな?」とふり返る意識が大切です。

 

 

🔹 まとめ:ことばは“ケアの道具”

 

介護は、身体だけでなく、心を支える仕事。

 

どんなに慌ただしい現場でも、「ひと呼吸おいて、言葉を選ぶこと」

利用者さまの安心や信頼につながります。

 

“支配”ではなく“支援”の言葉を。

ことばは、ケアの質を高める大切な道具です。

 

介護の現場で、“やさしさが伝わる言葉”を一緒に広げていきましょう。

 

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