
高齢者や障がいを持つ方の生活を支えるために欠かせない「福祉用具」。
その適切な選定や活用をサポートする専門職が福祉用具専門相談員です。
適切な福祉用具を選ぶことは、利用者の生活の質(QOL)向上につながります。
しかし、種類や機能が多岐にわたるため、適切な用具の選定には専門的な知識が必要です。
本コラムでは、福祉用具専門相談員の役割や業務内容、資格取得方法、適性について詳しく解説します。
介護業界でのキャリアアップを考えている方や、福祉用具に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。
福祉用具専門相談員とは?
福祉用具専門相談員は、福祉用具の選び方や使い方を利用者に説明・助言する専門職です。
福祉用具貸与・販売事業所には、2名以上の配置が義務付けられています。
また、貸与する商品の特徴や価格に加え、全国平均貸与価格を利用者に説明し、機能や価格帯の異なる複数の商品を提示する役割も担っています。
【主な業務】
選定相談:利用者の状態や生活環境に適した福祉用具を提案
利用計画作成:ケアプランに基づいた福祉用具の利用計画を作成
適合・取扱説明:利用者に合わせた用具の調整と使用方法の説明
モニタリング:定期訪問を行い、用具の点検や利用状況を確認
【取り扱う福祉用具】
貸与対象:車いす、特殊寝台、歩行器、手すり など
販売対象:腰掛便座、入浴補助用具、簡易浴槽 など
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/137
【活躍の場】
福祉用具専門相談員は、福祉用具貸与・販売事業所に限らず、ホームセンターやドラッグストア、福祉用具メーカーなど幅広い分野で活躍できます。
【資格取得について】
指定研修事業者が実施する「福祉用具専門相談員指定講習」(50時間)を受講し、修了評価試験(筆記)に合格すると取得可能です。
【資格が不要な国家資格】
以下の資格を持つ方は、講習を受けずに福祉用具専門相談員として業務を行えます。
・介護福祉士
・社会福祉士
・保健師
・看護師(准看護師含む)
・理学療法士
・作業療法士
・義肢装具士
※2015年以降、業務ができなくなった資格
・ホームヘルパー1級・2級
・介護職員基礎研修
・初任者研修
✨福祉用具専門相談員に向いている人
コミュニケーション能力が高い
ケアマネジャーや他の介護職と連携し、利用者や家族の希望を正確に聞き取れる人。
細かな変化に気づける
モニタリング時に利用者の体調や環境の変化を察知し、適切な対応ができる人。
好奇心旺盛
最新の福祉用具に関心を持ち、常に情報を収集できる人。
【まとめ】
福祉用具専門相談員は、利用者が快適で自立した生活を送るための重要な役割を担っています。
専門的な知識とコミュニケーション力を活かし、一人ひとりに最適な福祉用具を提案することで、より良い介護環境の実現に貢献できます。
高齢化が進む中、ますます需要が高まる職種として、今後の活躍が期待されています。
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