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2023.7.10

接遇・マナーの基本 ~ コミュニケーション編 ~

みなさん こんにちは

福マチ(福祉のお仕事マッチングサービス)職業紹介のコラム担当の”のりみ”です。

 

前回に引き続き、接遇・マナーの基本、今回はコミュニケーションについてお話ししますね。

人々が情報や意見、感情を交換し、お互いを理解し合うためのプロセスはコミュニケーションですよね。コミュニケーションには、情報の伝達だけでなく、感情や思考の共有、関係の構築、意思決定の支援など、さまざまな目的が含まれています。

 

効果的なコミュニケーションを行うためには、相手の立場や状況を理解し、適切なメッセージや方法で伝えることが重要です。また、受け手側も積極的に情報を受け取り、相手の意図や感情を理解しようとする姿勢が求められます。

 

介護職が対人援助としての専門性を発揮するために最も重要なスキルはコミュニケーションスキルです。

相手の尊厳を守るための接遇・マナーは、利用者とのコミュニケーションにおいて潤滑油の役割を果たします。

 

 

 

介護職としての専門性を高めるためには、次のような姿勢や行動を実践しながら、利用者とのコミュニケーションを重ねることが重要です。

 

1. 利用者一人ひとりの人生歴を知る:

利用者の背景や経験について理解し、個別のケアプランや対応策を立てるために、彼らの人生歴を積極的に把握しましょう。

 

2. 利用者からの訴えをよく聴く:

利用者が抱える悩みや要望を真摯に受け止め、注意深く聴きましょう。彼らが話したいことを大切にし、積極的にコミュニケーションを取る姿勢を持ちましょう。

 

3. 利用者のペースに合わせる:

利用者の個別の能力や状態に合わせて、コミュニケーションのペースやスタイルを調整しましょう。焦らず、ゆっくりと利用者と関わることで、彼らの理解や参加を促すことができます。

 

4. 利用者の話を否定せずに受け入れる:

利用者が表現する意見や感情を尊重し、否定せずに受け入れましょう。彼らが自分自身を安心して表現できる環境を提供することが重要です。

 

5. 自分の感情をコントロールする:

介護の現場では、利用者との関わりの中で様々な感情が湧いてくることもありますが、自分の感情を適切にコントロールしましょう。冷静な状態で対応することが、良好なコミュニケーションを築くために必要です。

 

 

これらの姿勢と行動を意識しながら、利用者とのコミュニケーションを継続的にチェックし、介護職としての専門性を高めていきましょう。

 

 

 

 

◆介護職にとって重要な基本3大コミュニケーション

 

  1. 傾聴

利用者の話に真剣に耳を傾けることで、悩みを解消できることがあります。

相手の話を「聴いているだけ」でも、時に会話は成立します。ただし、こちら側は「話を聴く」という誠実な思いが必要です。相槌をうち、目を見て、「聞く」ではなく「聴く」姿勢で向き合いましょう。

 

  1. 共感

相手と同じ状況を想像し、感情を共有することで信頼関係が築けます。

共感には想像力が必要です。自分を利用者の立場に置き換えて考えることで同調することができ、利用者は自分を受け入れてくれていることを実感できます。

 

  1. 受容

利用者の現状をありのまま受け入れ、新たな対応を考える姿勢が重要です。

介護職員側から見ると理解しがたい行動や言動であっても、頭から否定・批判をするのではなく、何故そのような行動や言動をしているのか、ということを意識することが重要です。

 

 

 

 

介護におけるコミュニケーションは、ただ単に仲良くなり、楽しく会話をすることだけが目的ではなく、業務の円滑化を図るという重要な意味合いを含んでいます。コミュニケーションの積み重ねにより、利用者やご家族との信頼関係が構築され、利用者・ご家族・介護職員としての立場などすべてを守ることに繋がります。

 

コミュニケーションスキルを身に着け、一流の介護職員を目指しましょう。