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2024.6.3

訪問入浴とはどんな仕事?

みなさん、こんにちは。

福マチ(福祉のお仕事マッチングサービス)職業紹介のコラム担当です。

 

『訪問入浴』という言葉を聞いた事があると思いますが、一体どのような仕事?

訪問介護の入浴とは違うの?

など、疑問に感じている方もいるかもしれませんので、今回は訪問入浴について解説いたします。

 

 

 

 

 

訪問入浴とは、自宅の浴槽での入浴が困難な要介護者や障害を持つ方に対して、専門の事業者が移動式浴槽を持ち込み、介護職員2名と看護師1名の3名で入浴介護を行うサービスです。入浴前後には、血圧や体温のチェックなどの健康管理も行います。

 

訪問入浴の事業者は、利用者の自宅へ派遣するスタッフに看護師1名を必ず含まなければいけません。

 

具体的な仕事内容は以下の通りです。

 

 

    1.準備:

 

①専用の入浴車で利用者の自宅を訪問。

②移動式の浴槽や給湯設備、洗浄用具などを持ち込む。

③利用者の家の状況に応じて浴槽を設置し、準備を整える。

 

    2.入浴介助:

 

①利用者を浴槽に移動させる際、転倒や事故を防ぐためのサポート。

②体の洗浄やシャンプー、すすぎなどの一連の入浴作業を手助け。

③利用者の体調を常に確認し、適切な温度や水圧を調整する。

 

    3.後片付け:

 

①入浴後、浴槽や使用した道具を清掃・消毒。

②設備を元に戻し、使用した場所をきれいにする。

 

    4.記録と報告:

 

①入浴の状況や利用者の体調変化、特記事項を記録。

②家族や介護サービス提供者に利用者の様子や注意点を報告。

 

    5.利用者や家族とのコミュニケーション:

 

①利用者やその家族と良好な関係を築き、信頼を得る。

②入浴以外の悩みや相談に応じることもある。

 

この仕事は、利用者の身体状態や安全を考慮した細やかな配慮が求められ、体力と共にコミュニケーション能力や観察力も重要です。

 

 

訪問入浴介護は、自宅で入浴することが難しい利用者が、可能な限り自宅において自立した日常生活を営むことができるよう、利用者の身体の清潔の保持、心身機能の維持回復を図り、利用者の生活機能の維持又は向上を目指して実施されます。

 

 

 

 

 

 

 

【訪問入浴サービスに適した人】

 

1.利用者に親身に寄り添える人

◎利用者のニーズや住環境に柔軟に対応できる人が求められます。

◎個々の要望に応じたサービスを提供することが大切です。

 

2.チームワークを重視する人

◎複数のスタッフと協力して行うため、円滑なコミュニケーションと明確な役割分担が重要です。

 

3.体力に自信がある人

◎物理的な負荷が伴うため、十分な体力が必要です。

◎健康管理と体力維持を心がけることが求められます。

 

4.日中に働きたい人

◎主に日中に行われるため、夜勤を避けたい人に向いています。

 

5.高齢者との会話を楽しめる人

◎高齢者とのコミュニケーションを楽しみ、信頼関係を築けることが大切です。

 

6.細やかな配慮ができる人

◎利用者のニーズや状態に応じた細やかな対応が求められます。

 

適していない人

●チームワークが苦手な人や、個別の要望に対応できない人には不向きといえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

【訪問入浴】と【訪問介護入浴】の違い

 

訪問入浴と訪問介護入浴は、どちらも在宅での入浴支援サービスですが、提供されるサービス内容や対象が異なります。

 

 

【訪問入浴】

 

概要:

・寝たきりなどで自宅の浴槽での入浴が困難な方に対して、専用の浴槽を自宅に持ち込み、入浴の介護を行うサービスです。

・主に要介護度が高く、通常の入浴が難しい方が対象です。

 

特徴:

・3人(介護職員2名と看護師1名)のチームで行うことが一般的です。

・移動式の専用浴槽を持ち込んで、利用者の自宅で入浴を提供します。

・入浴前後に看護師が血圧や体温などの健康チェックを行います。

・利用者の体を清潔に保つだけでなく、血行促進やリラックス効果も期待できます。

 

 

【訪問介護入浴】

 

概要:

・訪問介護の一環として提供される入浴介助サービスです。

・自宅の浴槽での入浴が可能な方が対象で、介助が必要な場合に支援を行います。

 

特徴:

・1人または2人の介護職員が利用者の自宅を訪問し、自宅の浴槽での入浴を介助します。

・専用の浴槽を持ち込むことはなく、利用者の自宅の浴槽を使用します。

・入浴に関する支援だけでなく、入浴前後の着替えや移動のサポートも行います。

・利用者の自立を促すための支援が中心となります。

 

 

【主な違い】

 

   〇対象者:

 

訪問入浴: 自宅での入浴が困難な重度の要介護者が対象。

・訪問介護入浴: 自宅の浴槽での入浴が可能だが介助が必要な方が対象。

 

   〇サービス提供方法:

 

・訪問入浴: 専用の移動式浴槽を持ち込んで自宅で入浴を提供。

・訪問介護入浴: 自宅の浴槽を使用して入浴介助を行う。

 

   〇スタッフ構成:

 

・訪問入浴: 介護職員2名と看護師1名の3人で実施。

・訪問介護入浴: 介護職員1~2名で実施。

 

   〇健康チェック:

 

・訪問入浴: 看護師が健康チェックを行う。

・訪問介護入浴: 基本的に健康チェックは行わない。

 

 

 

いかがでしょうか。

訪問入浴というお仕事について、少し参考になりましたでしょうか。

体力に自信がある、やり甲斐を感じたい、少人数のスタッフでコミュニケーションを取りながら仕事をしたい、という方にぴったりです。

 

 

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